今日は私の現在の中心的な業務であります、キャリアデザインや転職について書きたいと思います。
4月に入り本当に忙しい毎日を送っています。最近では講習や講演依頼を申し訳ないことにお断りさせてただくケースも出てきています。
恐らく月平均で15日位はキャリア関係の講習や講演をさせて頂いております。その間に企業向けの経営系の研修も入ってしまいます。
恐らく1か月で平均200人位の人に対し講習などを行っている感じで、1年で約2500人位を対象にお話をさせて頂いたり、ワークなどを行っているのが現状です。
今日CNET Japanを観ていましたら、「
転職力をアップする脳の鍛え方(東大大学院・池谷雄二准教授)」という記事を発見致しました。非常に興味深く拝見させて頂きました。
以下興味を持った箇所を引用致します。
確かに、今の会社や上司がイヤで転職を繰り返す求職者もいます。しかし、そうしたネガティブな理由で転職しようとする場合、なかなかうまくいかないという現実がありますが……
面接で「前の職場がイヤだったので」と言うのは良くないでしょうが、本当の理由はそれでもいいと思いますよ。もともと人間は外部に責任を転嫁するようにできているんです。仕事で思うように成果が出せないと、本当は自分の能力がないだけなのに、「環境が悪い」であるとか「上司がダメだから」というふうに、外部に責任を転嫁する。実はこれは人間が生きていくために必要な仕組みなんです。
一つ例を挙げましょう。不眠症で悩んでいる2人の患者さんに、薬効のない偽の薬を渡します。偽薬でも医者を信用している場合はきちんと効くんです。そこで患者さんに異なる2通りの副作用があることを説明してみます。Aさんには「この薬には、気持ちを静める副作用があるので、穏やかな気持ちになるかもしれません」と言って薬を渡します。一方、Bさんには「この薬には、緊張を高める副作用があるので、ドキドキするかもしれません」と言って渡すんですね。どちらの患者さんの方が、薬の効果が出ると思いますか?
「気持ちを静める副作用がある」と言われた患者さんの方でしょうか……
結果は逆で、「ドキドキするかもしれませんよ」と言われた患者さんの方が効くんです。理由は少し考えると分かります。ドキドキして眠れないというのは不眠症の典型的な症状なんですね。Bさんの場合、実際には不眠症が原因でドキドキして眠れないにもかかわらず、「これは不眠症のせいではなくて、薬のせいなんだ」と思うことによって、逆に安心して眠れるのです。人の心はラクなほうに流れようとするので、眠れないのを薬のせいにするわけです。つまり、なにかのせいにするということは、心にとって自然なことなんですね。自分のことを棚に上げて、会社や上司のせいにするのも同じと言えるでしょう。
ただし、面接の場では、もちろんポジティブな理由を述べるべきでしょう。面接は自分をアピールする場ですから、相手が求めている情報を提供するのが当然。そうでなければ、コミュニケーションが成立しません。そのためには、まずは面接官が何を聞きたいのかを想像することが大切ですね。逆に言えば、事前に面接官との問答をどのくらいシミュレートできたかによって合否が分かれる。ですから、本当の気持ちはネガティブであっても、面接用にはしっかりとポジティブな理由を用意しておけばいいのではないでしょうか。
自分の欠点を客観的に見て確かめることが大切
転職者のなかには、書類審査はクリアできるのに面接で何度も落とされてしまう人がいます。こうした場合、どのように訓練すればいいでしょうか?
一番効果的なのは、面接の場で自分がどのように見えているのかを、実際に見てみることでしょう。手っ取り早い方法としては、面接時の自分の姿を実際にビデオで撮影して観察してみることです。挨拶の仕方から歩き方、椅子の座り方、話し方まで、つぶさに観察すると、自分の欠点が見えてきます。そうやって自分の姿を観察すれば、欠点を矯正することができるようになります。
このように、自分の状態を客観的な視点から把握することをフィードバックを加えると言いますが、これは欠点を矯正するのに非常に効果的です。というのも、人間はフィードバックをすることによってしか、自分を矯正できないからです。例えば、今この場で「血圧を10下げてください」と言われても普通はできないですよね。ところが、実際に血圧計をつけて、自分の血圧の数値を見るというフィードバックをしつつ、「下がれ」と念じると本当に血圧が下がっていきます。つまり、フィードバックがあれば、意識しても制御できないはずの自律神経でさえ、自分でコントロールできるのです。
自分の状態を客観視する能力は、ビデオに頼らずとも訓練次第で高められます。これについても面白い実験結果があります。脳の頭頂葉という部位に角回という場所があるのですが、そこを電気で刺激すると、実に驚くべきことが起こるんです。被験者の言葉を借りると「自分の魂が2メートルぐらい上に浮かび上がって、自分がベッドで横になっている様子が見える」そうなんですね。いわゆる幽体離脱の状態ですね。つまり、人間は自分自身の姿を外側から眺める回路をもともと持っているわけです。
これはオカルトでも何でもなく、科学的な実験の結果です。一流のサッカープレイヤーなどのなかには、ピッチを走っている時に周囲がどのようになっているかを瞬間的に俯瞰して見れる人がいますね。それと同じです。こうした能力は、普段から意識して自分の状況を客観視する癖をつけることで高められます。人間には、そうした能力が備わっているんですね。
ちょっと長めの引用になりましたが、記事を書かれました、池谷雄二准教授は『海馬−脳は疲れない』の共著者でもいらっしゃいます。
まず1点目ですが
「なにかのせいにするということは、心にとって自然なことなんですね。自分のことを棚に上げて、会社や上司のせいにするのも同じと言えるでしょう」という箇所ですが 無意識的に人間はなにかと自分より他人や周りのせいにするものであることを認識しました。自己防衛が働くという本能的なものなのでしょうかね?
2点目に面接について触れられていますが、転職などの理由はネガティブであっても構わないが、面接ではポジティブな回答を用意しておくことが必要であること。
まさにそのとおりですね。
そして事前に回答を考えて口に出してみること、そして練習(シミュレーション)の重要性に言及されていることもまったくそのとおりであると同感致しました。
私も就職や再就職での面接対策ではまったく同じことを言いながら指導しています。そして現実的にな場面を想定して模擬面接を実施しています。
3点目に「普段から意識して自分の状況を客観視する癖をつけることで高められます。人間には、そうした能力が備わっているんですね」
という箇所ですね。
自分を客観的に観る訓練を行うと、自分を客観視できるようになるそうです。
以前よく自己啓発セミナーでもこれらの指導を行うところもありましたが、脳科学的にも可能であるとのこと・・・
また自分を客観的に観ることは様々な場面で重要ですね。
フロー状態になったときなども未来が見えたり、ランナーズハイ状態でも同じ状態になるということは以前から言われていました。
転職では自己分析という作業で「自分の能力、価値観、興味」を分析し、企業ニーズとのマッチングを行うことも重要です。
またこれらを終え、納得した状態になたのであれば、あとは面接の練習を繰り返し、何度も行うことが重要であることが脳科学の分野からも分かった気がしました。
転職はキャリアデザインの一部であり、ワークキャリアの一部ではありますが、この記事を拝見し、違う観点から受講する皆様にお話できそうな記事でした。
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